子どもや子育てについて

 ■自分の子ども時代

自分の両親には申し訳ないのですが、両親はいわゆる毒親だと思います。本人たちには悪気はないのですが、私は結果的に精神的に虐待を受けて育ってきました。もちろん、ここまで育ててくれて、学校にも行かせてくれて、感謝している部分はたくさんあります。

でも、どうして忘れられないつらいこと、そしてそれが大人になっても自分の行動や決断に大きな影響を与えていたということを知るのは、40代も半ばを過ぎてのことでした。

・「しつけ」と称した体罰
・失敗をしたときに言葉で責められ、人格否定されてしまう
・HSPという概念を知らないが故の行動や人格の否定
・夫婦喧嘩、嫁姑問題、親戚問題、金銭問題、兄弟間の比較
・両親の「常識」の押し付け

幼少期から無意識のレベルに刷り込まれたこれらの観念や経験で、

人に否定されることが怖い
別に考えの違いを指摘されているだけなのに、自分が責められている、自分が否定されていると受け取ってしまう癖が身についた。

失敗をするのが怖い
失敗をすると、人格を否定されるほど責められて育ってきたので、失敗をすることに過剰に恐れるようになった。

●質問をするのが怖い
質問をすると、人格を否定されるほど責められて育ってきたので、人にわからないことを聞くことが恥ずかしくことだと、怖れるようになった。

●常にトップでいたい・突き抜けていたい
人格を否定されて育ってきたので、認めてもらえるよう、過剰に自己研鑽をするようになった。ただし、成功した結果は他人にマウントしなかった。なぜなら、突き抜けすぎて他人に嫌われるのが怖いからだった。

●過剰に愛情を求める
人格を否定されて育ってきたので親からの愛情に飢えていた。そのため、異性に対して「やさしさと愛情を注ぐ」ことでそのことを満たそうとした。


ほかにもありますが、これらの観念や傾向が、常に「壁」となって、自分らしくのびのびとポジティブに生きることがなかなかできませんでした。

ただ、幸いなことに、学生時代は「学校」という家庭の外の世界で、自分の才能が認められたことで少し救われました。
そしてその後「心理学」という学問に出会えたことで、本当の自分が理解でき、自分を変えることができたのは本当に幸運だと思っています。

そして、今も今現在も、自分自身についての探求と向上への努力は継続中です。

■予備校講師としての経験

きっかけは中学生の時、予備校の講師の授業があまりに面白くて感動し、自分もやってみたいと思ったことでした。しかし今思えば、これも親からの愛情に飢えていたからこそだと気づいたのは衝撃でした。親は認めてくれないけど、いい授業をすると子どもが保護者が認めてくれるということで間接的に親への承認欲求を満たしていたのです。

子どもたちにはとにかく面白くてわかりやすい授業を心掛けたこと、それでいて「突き抜ける」部分を提供してきたこと、その結果「あの先生はすごい」と言われることで、トラウマをいやしてきたのだと思います。

私自身が、親に否定されて育てられてきたので、いわゆる管理教育のようなスタイルが性に合わないので、当時の先輩方や同僚と対立しました。特にどの部分で対立をしたかというと、

・子どもに迎合してはいけない、「なめられては」いけない
・いい学校に行くことが夢の実現につながる
・「やらない」子には「厳しく」指導する

私は真逆で

・子どもの世界に降りて「同じ目線」で、経験者として接する
・いい学校に行くことより「やりたいこと」に突き進むことが夢の実現につながる
・「やらない」子には理由があるので、それを見極めて指導する
  (スモールステップ、ほめる、モチベーションを高める)

子育てで大事なのは、ほめること、寄り添うこと、お互いに「リスペクト」すること、冷静に相談援助すること、「本当に大事なことには熱意を注ぐ」ということを教えることだと思っています。


月並みですが、子どもは未来の宝です。私はこの心理支援の事業で、未来のために貢献したいと思っています。子どもたちはもちろん、ご両親の皆様に、経験と専門的知識をもとに、全面的にバックアップしていきたいと思っています。
 
(参考)
私の子ども時代や両親について、詳細は note にUPしています。ご興味のある方はぜひご覧ください。

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